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ヒューマノイドロボットPINOは、科学技術振興事業団(現科学技術振興機構)ERATO北野共生システムプロジェクトで研究開発されたヒューマノイド(人間型)ロボットです。将来、人間と生活を共にするであろうロボットに必要な高い運動能力、環境との親和性、安価なシステム、以上のキーワードをもとに開発されました。

身長70cm、体重4.5kg。(PINO ver.2は、5.5kg) コンセプトは宇宙船に乗ったピノキオです。童話ピノキオは、経験を通じて人間とは何かを学んでゆくストーリーで、またその名前は「完全でないもの」という意味をもっています。工学的に人間を理解する、そして目下進行中であるロボット研究の世界が、PINOという名前には込められています。現在は自立歩行、旋回、手を振るなどの動作を見せます。
 

PINO

 
これからもPINOは、ロボットとしての進化研究はもちろんのこと、みなさんにもっともっと身近に感じてもらえるヒューマノイドロボットでありたいと考えています。



Creative

PINO   「生命をシステムとして理解する」というシステムバイオロジーの方法論の確立や高度知能の研究としてヒューマノイド・ロボットの開発を通した認知・運動制御のシステム的理解を目指して研究をすすめた北野共生システムプロジェクトは、5年間の時限プロジェクトで、文部科学省関連の科学技術振興事業団(現科学技術振興機構)が創造科学技術推進事業として行ったものです。(2003年9月終了)

ここでPINOのプロジェクトが開始されたのは1999年の11月。前プロジェクト「SIG(シグ)」が一段落し、北野宏明さんの他、山崎文敬さん、宮下敬宏さん、松井龍哉さんらのスタッフにより新たに二足歩行を行うヒューマノイドロボットの試作が始まりました。2000年3月にシステムが完成、4月には自立ができるようになり、その後ベネチア・ビエンナーレを皮切りに様々な展示会に出展されました。


なお、PINOプロジェクトはOpen PINO Platformとして一般へのアーキテクチャー公開を前提としており、現在PINO本体に関する全情報(機構、電装系、ソフトウェア)が公開されています。 。
 


 PINOの開発コンセプト

設計思想(工学博士:北野宏明)

PINOは、2本の足で歩くためのハードウェア、いろいろな場所で歩くためのソフトウェア、人間と一緒に生活するためのデザインなどの研究のために開発されました。現在、Open PINO Platformとしてホームページ上で一般に公開され、他の2足歩行ロボットに比べて低価格で誰にでも研究できるように開発されています。

また、研究者が手取り足取り世話をする必要がある現在の2足歩行ロボットには、強そうなデザインよりかわいらしいデザインがぴったりです。そのため、PINOは、ひっくり返ったりしても衝撃を吸収してハードウェアをある程度保護でき、転んだロボットを受け止めた研究者がなるべくけがをしない外装、動作を失敗しても許せる容姿ということを考えてデザインされています。
  PINO


ピノキオ

  デザイン思想(デザイナー:松井龍哉)

<従来の制作方式を覆す数々の新しい試み>
今までのロボットデザインでは、機構が固まった後にデザイナーが参加、外装をデザインするという開発手法を多くとっていますが、PINOは設計当初より参加したことでよりバランスの取れたデザインワークになりました。

ピノキオをモチーフに選んだのは、現段階ではヒューマノイドロボットに出来ることがかなり限られているため、それをイタリアのピノキオの童話原本にあるマイノリティの象徴として位置付けたところに由来します。また、大きさを70cmに設定したのは、同様にまだ少ししか動けない状態を人間の赤ちゃんに見立てています。70cmは、人が初めて立つ1歳児の大きさなのです。

デザインワーク自体は、既存の設計図から3D化する方式ではなく、3Dデザインとプロダクトデザインを併合させる方式を取りました。協力してくれたスタッフも様々で、3DゲームのCGデザイナー、彫刻家、マネキン制作者など、いろいろな方の力を借りて制作にあたりました。



Main History

Date Contents
2003.10〜2004.1 「人とロボット展」(パリ)出演 オープニングウィークを飾る
2003.7 「RoboCup 2003」(ミラノ)参加  2年連続公式マスコットを務める
2003.6〜8 「特別展 モノづくり日本 江戸大博覧会」出演
2003.6 「ロボット展」(ローマ)出演
2003.4 「ROBODEX2003」出展
2003.4 PINO ver.2発表、販売開始
2002.9 Canon一眼レフカメラEOSKiss5取扱い解説ビデオ案内役に採用
2002.6 絵本「ピノのおるすばん」潟tレーベル館より刊行
2002.6 「RoboCup 2002」福岡大会 マスコットキャラクターに採用
2002.4 NTTドコモ九州・沖縄キャンペーンキャラクターに採用
2002.3 産油国協力展「Japan Today」(アブダビ首長国)出演
2002.2 「Japan Gateway to the Future」(イギリス)出演
2001.11 「日韓交流フェスティバル」出演
2001.11 星光堂「Winter sale 2001」販促キャンペーンキャラクターに採用
2001.10 UCC(コーヒー)CFで松井龍哉氏と共演
2001.10 「福島テクノフェア」のメインキャラクターとしてポスター出演
2001.8 「RoboCup 2001」参加
2001.8 米国人工知能学会「ロボットエキシビジョン」出展
2001.7 ツクダオリジナル(現パルボックス)社から、PINO玩具発売開始
2001.7 日本科学未来館 常設展示開始
2001.7 「JAPAN FESTIVAL IN MALAYSIA」出展。マレーシアのマハティール首相と握手
2001.6 ZMP社PINOプロジェクト始動。原宿ラフォーレミュージアムにて記者発表。
※よりたくさんの人にPINOを知ってもらう目的で、北野プロジェクトから株式会社ZMPへ技術移転が行われ、本格的にPINOのビジネス展開が始まりました。(技術移転は2002年1月に終了)
2001.3 ニューヨーク近代美術館(MoMA)出展
2001.2 宇多田ヒカル「Can You Keep A Secret?」プロモーションビデオ出演
2000.11 「ROBODEX 2000」出展
2000.8 「RoboCup 2000」参加
2000.7

「ヴェネチア・ヴィエンナーレ」出展

2000.4 自立
2000.3 システム完成
1999.11 PINOプロジェクト スタート





Movie

PINOの歩く様子を納めた動画です。
その1[8,668KB] その2[4,272KB] その3[4,748KB]
その4[2,624KB] その5[4,567KB]


※ムービーをご覧になるには、"Windows Media Player"などの
Mpegファイルを再生できるプレイヤーが必要です。


RoboCup

ロボカップ
ロボカップは、PINOプロジェクトの責任者である北野博士が提唱する、ロボットによるサッカーを行う試みで、2050年には人間vsロボットの試合を行って、ロボットが勝利を収めたい夢を、少しずつ形にしていきます。PINOは2001年のロボカップで初参加しました。


FAQ

PINOに関して、よくあるお問い合わせのQ&Aを掲載します。これ以外のお問い合わせに関しては、直接ZMPまでお願いします。
(ZMPのホームページはこちら

ZMP連絡先
株式会社ZMP
TEL:03(5765)6567
FAX:03(5765)6568
E-mail:info@zmp.co.jp

FAQ
PINOは買える?
本体のPINOに関しては、ご使用の用途によりご相談を受け付けています。(現在まで多くの大学や研究機関、科学館等で、ご購入頂いています。)今年4月にはPINo ver.2が販売を開始しています。(詳しくはZMPホームページへ)また、ツクダオリジナル(現パルボックス)社からPINOの玩具が出ている中に「ロボット」もありますので、そちらもご検討下さい。詳しくはこちら

PINOをレンタルできる?
できます。詳しくはZMPまでお問合せ下さい。


PINOの写真(ポジ)を借りたい 
できます。詳しくはZMPまでお問合せ下さい。


PINOの鼻は何でとんがっているの?
童話「ピノキオ」をモデルにデザインしているからです。「ピノキオ」は外国では、「完全では無いもの、か弱いもの」と言うような意味もあり「ハンディーキャップを持った存在」として考えられています。PINOは今までの「強くて、早いロボット」ではなく、か弱で、今も開発が続けられている、「完全ではないロボット」だからピノキオに似たところのあるデザインとなっています。

踊ったり出来るの?
はい。PINOの開発が進み、今では音楽に合わせて全身を動かし、踊ることができるようになっています。そう遠くないうちに、サッカーボールを蹴ったりするようになるかもしれません。

緑色以外もあるの?
PINOのカラーには緑、青、赤の3色があります。

宇多田ヒカル「Can You Keep A Secret?」のプロモーションビデオに出ているPINOは大きく見えたけど?
そうなんです。本来の体長よりも大きなPINOをビデオ撮影の為用に制作しました。本物のPINOは身長が70センチだけど、撮影用のPINOは120センチの大きさです。しかしビデオの中の多くの場面は、本物のPINOを使って撮影しています。

目は見えないの?目は光るの?
目に視覚センサーが入っていて色、形、ものの動く方向を認識することができます。日本科学未来館で展示されているものは現在3色の色認識を行っています。目は光りません。                                      

充電して動かしているの?

充電ではなく、PINOにケーブルをつないで外部の電源から通電して動かしています。将来的には充電で動くようにし、可動範囲を増やしていろんな動きを可能にしたいと思っています。

  PINO